時の話題 「稚内にも夏が」
日本列島の何処彼処も猛暑に見舞われているのに蚊帳の外の当地にも夏が訪れ昨25日は今季初めて夏日の25・6度を観測した。いつものように風があり体感温度はそれより低く感じたものの、稚内慣れした筆者も随分暑さを感じた。
宗谷管内では枝幸、枝幸町歌登(旧歌登町)、浜頓別町、中頓別町で30度を超える猛暑日になり稚内保健所はこの3町に食中毒警報を発表した。宗谷管内での第1号であった。
酷暑が続く道外では熱中症で救急搬送される人が相次ぎ重篤な方の中には亡くなる人まで。いつもの夏事情だが予防する手立てないものなのか。
一般的に夏まつりと言われるのは7月からで、稚内の総鎮守北門神社例大祭は4日宵宮祭から5、6の両日執り行われる。北海道神宮例大祭は1週間ほど前にあった。それだけ稚内と札幌の気温に違いがあるという事だ。
昔、稚内市長を8期32年間務めた浜森辰雄さんが挨拶や祝辞などでよく言っていた言葉がある。
「稚内の平均気温は札幌と変わらず冬も夏も過ごしやすい」
浜森さんらしい言葉だが、実際のところは冬はそれほど冷えずと言えども風強く体感的には数値(気温)以上に段然寒かった。夏も有るのか無いのか判然としない中、アッという間に過ぎたというのが20年前までの稚内だった。
ところが地球温暖化の影響なのか、このところは暑い日が増え、一昨年の猛暑で一般家庭でのエアコン設置が増えたと聞く。
暑さ寒さも彼岸までという通説も変わりつつあるようだ。


