鎌田さん 南極観測隊隊員に選ばれる 市役所から3人目

 昨年7月から1年間南極・北極を研究する機関「国立極地研究所」(東京)に派遣されていた市役所人事厚生課の鎌田隆雅主任(34)が第67次南極地域観測隊隊員に選ばれたことを24日夕刻、市が発表した。市職員として第46次(近江幸秀氏)、第52次(市川正和氏=人事厚生課長)に継ぎ15年ぶり3人目の観測隊員となった。
 24日午後4時から開催された第166回南極地域観測統合推進本部の総会で第67次南極観測隊員が決まり、文部科学省が午後5時に発表した。
 稚高出身の鎌田さんは、はこだて未来大学を経て平成25年4月に市役所に奉職。社会教育課に配属された時に上司の市川正和さんから南極観測などの話しを聞き、南極に興味を持った。一昨年2月に南極観測隊員派遣などを行う極地研と稚内市が包括協定を結んだこともあって、昨年春に極地研から稚内市に対し人材派遣の要請があり鎌田主任が昨年7月から1年間の任期で、第66次隊を支援する業務に当たった。
 第67次隊は今年12月上旬に空路オーストラリアへ向かい、フリーマントル港で南極観測船「しらせ」に乗船し来年1月に南極の昭和基地に到着する予定。鎌田さんは約1年間、昭和基地で庶務・広報業務を担当する。
 部下が同じ南極観測隊員に選ばたことについて、市川課長(53)は「嬉しく、感動しています」などと語り、鎌田氏の人柄に「人付き合いが上手く、何事にも前向きに取り組んでくれる後輩。稚内の子ども達に南極の素晴らしいさを伝えてほしい」エールを送っている。
 鎌田氏は27日夕方、市役所で記者会見を開く。