時の話題 「市議会定数削減」
2年後の市議選から現行18人の定数が16人に減ることになった。日本共産党の市議2人を除く4会派・無所属議員の総意で、2年前の議長就任後の抱負で定数減を「一丁目一番地」と述べた鈴木茂行氏に花を持たせた議員各氏と吉田孝史新議長の計らいと言えようか。
過日、吉田新議長を取材した際「次(次の次も)も2人削減という自虐性は避けたい」と述べていた。人口が減るごとに定数減が俎上にのぼる議会として愚かな行為は自制しなければならないとした腹の中は「市民の声が市政に反映されない」という本音に近い建前論もあるが、市長と共に二元代表制の一翼を担う議会の定数が減らされる一方では議会不要論が市民に広がる懸念からであろう。
議会制民主主義の日本にあって議会が存在しない地方自治体は有り得ず、報酬が日当であろうと議会と議員の必要性に疑義がはさまれることはなかった。
今は市民の考えが多様化し上の者に従うだけでなく自分の主張に則った行動を取るようになった。首長の意見に盲従するのは有り得ず、投票行動一つとっても会社の社長の意のままに投票することはない。自分が納得して一票を投じている。
何んやかんやと小理屈を述べたが、要は今回(2年後の統一選)は2人減を容認するが未来永劫2人減が続くものでなく1人減、もしくは削減無しも有り得るとの予防線を張っているわけだ。
市議定数削減を日本共産党は良しとしない。国会含め党是なのだろうが、原理主義でもあるまいし、時代に即し対処すべきだ。

