時の話題 「油断めされるな」

 「梅雨入りしているのに前線が消えた」
 本州各地が35度以上の猛暑に見舞われている。太平洋高気圧に加えユーラシア大陸からチベット高気圧が張り出し中国では40度を超す〝爆暑〟が続いているという。
 日本の猛暑は今更のことでなく、各地で続いており気象庁の御託宣を受けマスコミ各社が「危険な暑さ」と報道している。
 熱中症アラートを発表し不要不急な外出や戸外での仕事、スポーツに警鐘を鳴らしているが高齢者らが救急搬送され亡くなる事案が起きている。
 幸い稚内ではアラートどころか25度の夏日になるのも無く暑過ぎる事で起こる熱中症はこれまで一人も報告が無いようだが、30度の真夏日だから35度だからと熱中症が発症することではないので、稚内に住んでいたとて気をつけねばならない。
 稚内の今時期の気温は20度どころか19度、18度にも至らず市民は涼しさの恩恵に浴しているが、この低い平均的気温より高くなり湿度が高いと体温の調整がうまく行かず、めまいやだるさ、吐き気、嘔吐など体の変調が出てくる。
 稚内地方気象台によると、きょう19日から数日、気温が高い日が続くので高齢者や病気を持つ人、外でのスポーツの際には「稚内なら大丈夫だ」と楽観せず水分をこまめに摂るなど対策を講じるのは勿論、熱中症を発症した場合は無理せず、集団でスポーツをしている時には日陰など涼しい所に移動するが宜しいか。
 稚内のように涼しい所であっても順応性が高い人間ゆえの熱中症も出てくる。