エゾカンゾウ見頃 浜勇知海岸 シカの食害に危惧

 道道稚内天塩線の浜勇知海岸などでエゾカンゾウが見頃を迎え、オレンジ色の花じゅうたんが旅行者らの目を楽しませている。
 ハマナスと同じく稚内に初夏を告げるエゾカンゾウは、5月下旬からサロベツ原野などで咲き始め、暖かくなった今月中旬から浜勇知のこうほねの家周辺で咲き始めた。浜勇知から稚咲内に向かう道道沿いでは鮮やかなオレンジ色の花じゅうたんが広がり、道行くドライバーの目を楽しませている。
 晴れた日には利尻山を背景にエゾカンゾウの群生を撮る写真愛好者も多い。稚内、豊富などで自然ガイドとして活動する嶋崎暁啓さんは年々、シカによる食害が目立っていることを危惧し「今季、霜の影響はなく海岸線のエゾカンゾウは順調に咲いていますが、咲いてから直ぐにシカに食べられている所もあり心配です」と話していた。