時の話題 「世界禁煙デー」

 5月31日は「世界禁煙デー」だった。世界保健機関(WHO)が設立40周年を迎えた1988年に制定された。
 個人的な話をするとタバコを初めて喫ったのは高校3年生の時でそれ以来50歳になる直前まで33年の喫煙歴があった。喫煙中、何度か禁煙しようと試みたがマージャンをしたり飲酒すると喫煙するとの繰り返しが続く三日坊主に終わった。
 禁煙した動機の一つは稚内保健所で見た喫煙者の肺が真っ黒になっている模型と、本で読んだ「煙草は50歳を境にリスクが格段に向上する」という警告であった。
 忘れもしない。お盆の墓参りで故郷の紋別に向かう車中で、前日我が家に来ていた長野の叔父からタバコを止める事をしつこく言われたからで、その日か翌日からきっぱり禁煙し21年以上たった。
 禁煙し始めの頃は塗炭の苦しみであった。
ニコチン中毒の症状が出た禁煙3日目、3週間目、そして3カ月に至っても禁断症状があった。
 タバコを止めると思考がまとまらないことあるも思考力はかえって上がり、かつ自らの(喫煙していた)馬鹿さ加減を知った。食事の量が減り太ったのは承知のとおりである。
 タバコは自らの健康に悪いどころか受動喫煙という被害をもたらし、1箱500円以上にもなった高価な嗜好品は家計を圧迫する一因にさえなっている。
 心臓や脳、血液などにさほど疾患ないのは禁煙によるところが大きい。ストレス解消に煙草、アルコールの年代は過ぎ、今はヤクルト、牛乳を飲み健康維持を図っている。