時の話題 「与党、正念場に」
不規則発言の江藤拓氏に代わり農水大臣に起用される小泉進次郎氏に、石破総理は政府備蓄米の業者への売り渡しでこれまでの入札から随意契約にするべく指示を出しているという。
現行5㌔4千円台というコメ価格を高くとも3千円台にするとの思惑から実施するようだが小さな工事で随意契約されるものの、日本国民の主食であるコメは〝小さなモノ〟とはいえず個人的な見解だが浅はかな考えである。
コメ価格の高騰は農家から買い取る卸業者というより生産する農家の反乱なのだ。食管制度により減反政策を受け入れ制度廃止後も多くの収入を得られず赤字経営を余儀なくされているコメ農家の一揆みたいなものであり生産農家を甘く見た官僚に追随した政府(国会議員)の政策が露呈したものであり諸物価高騰も相俟って一般国民にシワ寄せしたとみるのが妥当か。
「国がコメ価格を安い方向に導くだろう」との国民の甘えがあったのは確かで、今までのコメ価格が安過ぎたわけだから倍の価格は無理筋とはいえ50%高(5㌔で3千~3千5百円)ぐらいは甘受せねばなるまい。
と言えど子育て世帯にとってコメ高騰は生殺与奪されるかのような生き死に関わる事態まで孕むことになり他の食料品の高騰とはある意味、比べようがなく政府は国民生活、いや命を守るため対処を間違ってはならない。
給料アップを上回る物価高騰の大立物コメ高騰は、それでなくとも脆弱な自公政権に下野を迫るものとなろうか。ここを正念場と踏まえた政治を望む。

