木道など一部壊れ通行止め メグマ沼自然公園 嶋崎、山田さん修復求める

散策用の一部の木道が壊れて現在、立ち入り禁止となっているメグマ沼自然公園で、道北地域をフィールドに自然ガイドとして活動する嶋崎暁啓さん(43)が安全面に配慮しながら沼の環境や木道の痛み具合などを調査した。
昨春にメグマ沼で初めてツアーを催行した嶋崎さんは、今季も秋までにツアーを実施したいと考えで、先週、下見と調査も兼ねてホテルめぐま若女将の山田智美さんらと約1・5㌔のコースを歩いた。
稚内空港近くの沼に向かう散策路の入口地点などで、木道の一部が壊れ休憩場所のベンチが倒壊するなど破損カ所が10カ所近くあった。
約2時間の調査を終え、飛行機の待ち時間などに旅行者らにメグマ沼を紹介していた山田さんは「本州の方では高山でしか見られない植物が、身近な場所で見れることもあり、お客様に喜んで頂いている場所なので早く直して散策できるようにしてほしい」と話し、嶋崎さんは「今の散策路ではツアー実施を諦めるしかない」としながら「自然豊かな貴重な場所なので、一部だけでも通れるようにしてほしい」と行政に対し要望していた。
メグマ沼は昭和47年北海道自然景観保護地区に指定され、60年には北海道自然100選で第16位に選出されたことがあり、市の観光ガイドブックにフットパスコースとして紹介されている。
毎年、散策を楽しみにしているという市民は「立入禁止の看板が設置されているので入ることができなかった。これから観光シーズン本番になるので修復できる所は直してほしい」と話していた。


