時の話題 「的を得た采配」

 22日の日ハム対楽天戦を見てつくづく感じたのは好機を逃がしてはいけないということだ。万波の本塁打で勝ち越した日ハムは続く7回も一死満塁のチャンスを迎え万波、レイエスの打順に。誰もが点数を入れ勝利するものと予想したが、2人とも三振をくらい逸機。続く8回表にエース伊藤から替わった杉浦が浅村とフランコにソロ本塁打を許し逆転され、更にエラーで走者還り2点差に。采配ミスとエラーによって負けてしまった。
 150㌔超の速球を投げる杉浦だが、玉持ちが悪くボールが見やすいのと精神的に脆さがあり緊迫した戦いでは力を発揮できない。ここはボールに威力がある斉藤友貴哉を使うべきだった。
 ペナントが始まったばかりで手探りとはいえ昨年までの実績から新庄監督やコーチは判っていたはずで采配ミスだ。
 選手の性格などを見て適材適所で起用しなくてはならず柔な選手は勝負どころでは使えず図太さとセンス、そして運を持った人を使わなければならない。
 プロ野球の、それも特定のイニングでの起用法について書いたが、我々一般社会にも通じることなのは言うまでもない。煎じ詰めると地道に努力するだけでなく、スポーツドリンクのCMではないが「ここ一発」の力を発揮できる人を上手く使わなければならない。
 頭が良いだけでなく胆力を備え、ここ一発の勝負に強い人を選ばねばならない。スポーツだけでなく政治家、会社のトップには肝の座った人がならなければ針路を誤りがちになるので御注意を。