マガン1万羽飛び立つ 大沼牧草地 ハクチョウは今500羽

 渡り鳥の中継地となっている大沼で、北帰行するマガンの飛来がピークとなり、牧草地から飛び立つ迫力ある光景が今、最高潮を迎えている。
 本州で越冬したマガンは繁殖地のシベリアに戻るため美唄市の宮島沼などを経て、道内最後の休憩地となる大沼に集まる。今年は1週間ほど前から飛来数が増え、牧草地を埋め尽くすように1万羽前後の群れが飛来したあと早朝などに一斉に飛び立っている。
 野鳥の生態に詳しい人によると、マガンはキツネなどの天敵に襲われるリスクを減らすため群れとなる習性があり、群れが一つの生き物ように飛び立つ光景を見ていた市内の野鳥愛好者は「真上を地響きのように羽音を響かせて飛ぶ姿は迫力がありました」と話していた。
 ハクチョウは今月18日に今季最多の3800羽まで増えた。その後は500羽前後となっている。