時の話題 「4月三水会例会」
新年度1回目の三水会例会は官公庁や団体、民間会社のトップが挨拶するのが恒例となっており、今年は12人が自己紹介方々、稚内の印象など語った。
奉職し13回目の異動という人だけでなく北海道赴任が初めてとの人もおり、日本列島最北端の地に訪れた感慨も複雑に入り混じった挨拶をしていた。中には今回の稚内異動で定年退職の日を迎えるという人もおり悲喜交々と書けば語弊あるも辞令一枚で津々浦々に行かなければならない役人の悲哀を個人的に感じたところだ。
陸の果てにあり旭川からさえ250㌔離れていることもあって昔から国や道の出先機関がある稚内。これら職員の人達の生活費は馬鹿にならず稚内経済も恩恵に浴してきた。
しかしIT化によって事務の効率化が進んだこともあって出先機関職員は削減され続けており、最近では自衛隊稚内分屯地の職員60人削減が好例である。
水産業を基幹産業に官公庁もほとんどあり営まれてきた稚内だが少子化と退職後の第二の人生で稚内を離れる人、そして官公庁職員の縮減によって人口が3万人まで減り、その勢いは今後も続く公算が強い。よほど人口が回復するような出来事がなければマチの活性化は失われて行くに違いない。何かカンフル剤はないのか。
風力発電施設を建て発電事業を展開するユーラスエナジーホールディングスがデータセンター誘致を計画しているという。建物は自ら建て業者に運営してもらう格好で事業を推し進める。一刻でも早く事業化され稚内活性の起爆剤になるよう願っている。


