時の話題 「老人パワー」
世間を見渡すとお年寄りが元気である。市内で自転車を販売・整備する戸川好治さんと高橋義彦さんが稚中生の自転車の無料点検を行った。25年前から行っている奉仕活動で、小紙の写真で壮健なのがわかり2人の元気のいい声が聞こえてくるようだった。お二人とも80歳である。
数十年前なら齢80といえば、言葉は悪いがよぼよぼだったが、今の80歳は総じて若々しく10歳下の筆者も爪の垢を煎じて飲まなければならないほど元気でこの25年続けている奉仕活動に汗を流していた。
お二人だけでなく当方が負けそうなほど若い先輩諸氏が多く、様々な場面で尻を叩かれている。
この逆に40、50代の覇気の無さをいうのか憂うつ気味なのが気になる。男子は中堅職のためか、上から責められ下から突き上げられ焦燥感が漂う。子どもの教育費にお金がかかる年代でもあり憂さ晴らしさえ出来ず、一口言うと元気がない。
更には奥さまの叱咤も激しそうなので、年嵩がいった筆者だが御同情申し上げる。
今の定年は概ね60歳だが年々上がっておりそのうち65歳になり70歳以上でも職に就ける時代を迎えている。このシルバー層を使いこなせなければ人手不足の解決には至らないので企業においては要諦となろうか。
稚内の会社には二代目が継ぎ若返っている所がある他方、高齢化した社長も目立つが、筆者が知るところ高齢経営者の威勢の良さが目につく。しかし寄る年波には勝てず頭も体も若い時の勢いはないながら、社を背負って奮闘している。


