書き損じ葉書など集め寄付 稚内ユネスコ協会 活動始め10年経ち周知奏功

稚内ユネスコ協会が世界寺子屋運動の一環として書き損じハガキなど市内21カ所で募った結果、ハガキだけでなく切手を合わせ5万7830円分の寄贈があった。
日本ユネスコ協会連盟では、貧困や紛争で教育を受ける機会がない国・地域で読み書きできない大人がいることを受け、全国から募った書き損じハガキなどをお金に変え寄付している。近年ではカンボジア、ネパール、アフガニスタンでの寺子屋など建設、補修工事のために寄付している。
稚内では活動10年の節目を迎えたことから昨年11月から横田耕一会長、渡辺恒久事務局長らが周知活動を行い学校や市立図書館、市役所などにポストを設置したところ、今年3月上旬までに学校の先生や保護者をはじめ、新聞を見た個人などからハガキ840枚と切手シートなどが寄付された。
集まった書き損じハガキなどは渡辺事務局長が郵便局で換金し、寄付金として日本ユネスコ協会連盟に寄託する。
渡辺事務局長は「小さな力ながら、全国ともなれば大きな活動へと変わります。稚内でも多くの方に寄付していただきありがたく思っております」と感謝し、「毎年、年度末で募集を区切ることにしており、今後も協力をお願いします」と話していた。


