夕市の会 解散決まる 金村会長 40年開催し市民に感謝

27年もの間、会長を務めた金村さん

昨年春の夕市の会の様子
昨年までララプラザ駐車場で新鮮な山菜などを販売してきた稚内酪農婦人夕市の会が今年3月末で解散し夕市の中止も決めた。2代目会長を長い間、担ってきた金村恵美子さん(87)=増幌=は「メンバーも高齢化し、毎週1回の夕市の開催も難しくなりました。今まで本当にありがとうございました」と市民に感謝していた。
稚内の酪農婦人が自家栽培していた野菜を販売するため昭和59年に設立した夕市の会は農村に住む高齢婦人の生きがい活動として、野菜などの栽培と加工、直売を通じ消費者との触れ合いを楽しみに昨年は節目の40年を迎えた。金村さんは平成11年から2代目会長を務めていた。
昨秋最終の夕市の開催あと会員4人で集まった反省会で会員全員が今後の夕市開催を前向きに考えていたが、年が明けて以降、会員1人が札幌に転居することになり、金村会長に野菜などを提供していた80代の知人男性も「今年は野菜栽培が出来ない」との相談があり、会の維持が難しいとして解散を決めた。
4月の第4水曜日の午後2時半から開催していた夕市には、毎回100人前後が集まり春は行者ニンニクやフキ、夏は野菜、秋はジャガイモやダイコンなど旬の物が格安で販売されるとあって多くの常連客で混み合っていた。
今季は当初4月30日からの開催を予定していたが、会が解散し夕市の会が終了したことに、金村さんは「私自身も膝が悪くなり、会員維持も難しくなって開催できないことは残念です。ただ昨年まで40年間、やってこれたのはいつも来て頂いた皆さんのお陰。〝楽しみにきたよ〟と声をかけてもらい、本当に楽しい夕市でした」と振り返っていた。


