時の話題 「コンビニ戦争」
春到来とともに稚内でも様々な動きがあり稚内市内で既に4店舗あるローソンが今、新たに3店舗オープンに向け建設に着手した。
末広5で道漁連のホタテ工場も着工し、中央5のれんげ堂駐車場には別のホールも建設中で、まさに工事の槌音から春が歩み出したというところか。
熾烈なのはコンビニ大手のぶつかり合いでセイコーマートに対し国内2位の売上誇るローソンが3店舗建設中で、数カ月後に7店舗とセコマの半分の店舗数になる。セコマのように集荷工場が無く旭川などから直接、納品するしかないローソンだが、7店になることで集荷工場建設が現実味を帯びよう。
迎え撃つセコマは戦々恐々の態だろうが30年近い営業実績によって稚内市民の信頼を得ておりローソン新店舗オープン後の商戦がどうなるのか気になるところで、どちらに軍配上がるか興味深いものがある。
過日、セコマの丸谷智保代表取締役会長が講師になった講演(豊富町)を聴く中で同社は単店として儲けることも大事だが、それ以上に大切なのは地域住民のニーズに応えること―と明言した。地域に根ざした店舗展開してきたセコマの面目躍如といったところで、筆者はこの事業方針がある限りガリバー企業が進出してきても金城湯池の北海道内を切り崩すのは難しかろう―との思いはしている。
目先の利益を追求するだけでなく地域から求められれば赤字覚悟でも出店するいう姿勢があれば、どんな黒船にも太刀打ちできるであろう。
懸念されるのは地元資本店舗の衰退だ。


