早期発注、働き方改革など要望 商工会議所 開建、振興局、稚内市へ

稚内商工会議所は7日午後、稚内開建、宗谷総合振興局、稚内市に公共事業の早期発注と地元中小企業への受注機会の増大に関する要望書を提出した。
稚内開建での要望では、中田商工会議所会頭から「第9期北海道総合開発計画の柱である食、観光、脱炭素の適地として宗谷の社会資本整備は必要不可欠。加えて豊富北稚内間の高規格化、稚内空港のアクセス強化の調査促進をお願いします」などと要望書を手渡された巖倉開建部長は「基幹産業、観光、豊富な再生可能エネルギーの導入ポテンシャルなど、日本の中で唯一無二の価値を持ち、道内でも誇り高い生産空間である宗谷を維持・発展させるため共創し地域課題を解決していきたい。要望内容を真摯に受け止め、今、未来の宗谷地域の発展に必要な社会資本整備を進めてまいります」と述べた。
人口減少や少子高齢化による中小企業の人手不足は深刻な状況にあり従業員の確保やDX推進による事務の効率化が大きな課題となっているほか、昨年4月から適用された時間外労働の上限規制、週休二日制工事の拡大への対応、後継者難に起因する休業や廃業など経営は厳しい環境にある。
社会資本整備は産業振興に向けた物流の効率化、大規模自然災害に対応する国土強靭化など、道路・港湾・空港の整備促進が強く望まれているところであり、公共事業の早期発注と地元中小企業の受注機会の増大並びに働き方改革に対応した工期の設定、工事関係書類の簡素化なども併せて要望した。


