生徒4人旅立ち祝う 職親会 最後の門出の集い催す

3月末で解散する稚内市職親会主催の第56回門出の集いが20日、文化センターで開かれ生徒4人の新たな旅立ちを祝った。
障がいがある中学生の就職を支援するため半世紀以上に亘り活動を続けてきた職親会だが、当初の目標通り企業による障がい者雇用への理解や行政などによる支援が進んだことにより、一定程度の役目を果たしたとして3月末で解散することを決めた。
最後の集いが行われた20日、出席した4人を前に、今村仁泰会長は「これから自分の周りの人たちへの思いやりを大切に歩みを進めてください。心の底に思いやりをしっかり築き、逞しく歩まれることを願っています」と餞の言葉を述べ、解散する職親会について「障がい者の雇用を福祉と捉えるのではなく、働く意欲と可能性がある限り大切な社会資源として捉え、雇用機会の創出を進めることは社会全体の責務であり、誰もが支え合う地域共生の礎となるもの。今後も障がい者の社会参加と就労支援にご尽力をお願い申し上げたい」などと述べた。
生徒の進路紹介のあと、工藤市長は「新しい環境に身を置くことは期待と不安が入り混じった複雑な心境なのかと思いますが、決して負けることなく力強く前に向かって進んで頂きたい。会は今年度でなくなりますが、このマチに残された取り組みの成果は形は変わってもきっと根付いてくれるでしょう」などと祝辞を述べた。
集いを終え、今村会長は「会として残る課題を協議し、市教委への要望を最後に解散したい」と話していた。


