迫力ある墨絵など200点展示 小林さん 図書館とキタカラで作品展

 墨絵詩書家で旭川在住の小林百炎さん(55)による「命の言霊展」が、15日から市立図書館とキタカラで開かれている。
 350年以上の歴史がある世界最古の国際公募展ル・サロン展、前衛的アートを探求する国際絵画コンクールサロン・ド・トンヌ展で入選したことがある百炎さんの作品展。稚内では4回目。
 市立図書館では、フクロウ、オオワシなど描いた掛け軸14作品、日々の生活や仕事をする中で浮かんだ言葉など絵とともに優しいタッチでメッセージを添えた85作品のほか、妹の紀子さんが描いた絵ハガキ17作品も合わせて展示されている。
 キタカラでは、サロン・ド・トンヌで入選した「白虎」の掛け軸など100点以上が展示されている。
 半年かかり完成したフクロウを描いた「開眼」の迫力ある掛け軸のほか、「あめとおひさまで花が育つ なみだとわらいで人が育つ」などメッセージが込められた作品は見る人の心を癒している。
 今回のル・サロン展で奨励賞にも選ばれたという百炎さんは「物価高騰など疲れきっている世の中だからこそ描いた作品を見て心和やかになり、少しでも励みになってもらえれば」と話していた。