時の話題 「新年度予算案②」
個々の事業をみる時結婚披露宴などの経費を支援する事業が面白い。全道的にも初めてとの論評が他紙にあったが、昔と比べると激減している披露宴を増やす算段として助成するのは興味深い。披露宴に助成することで幾らかでもマチの活性化に繋がればという発想も悪くない。
晩婚化の時代にあって結婚を促す方策の一つになり、その後、夫婦に子どもが出来ることによって少子化を少しでも抑制することが将来的に想定され頭の固い役人(市職員)の発想を飛び越えたものといえよう。
子どもの医療費助成に1億828万円、3歳以上~中学生までの家庭への給食費助成に約7千万円。稚内の未来を担う子育て世代への助成は、人口流出を防ぐ手立てとして肝要なことであり、ひとり親家庭への医療費助成も盛り込まれておりポイントを外さない施策を評価したい。
経済活性化を探る▽ホタテ稚貝の安定確保に向けた採苗器・採苗施設設置の資材購入等経費1716万円▽ナマコなどの密漁防止対策としての監視カメラ設置経費への助成198万円ほか、大沼球場向い側にあるメガソーラー発電所等で発電された再エネ電力活用の公共高圧施設への電力供給経費9647万円そして北防ドームライトアップ事業700万円も「おそかりし由良之助」の感あるも予算を付けたことを善しとする。
人口流出を抑えるべく人材確保対策、ゼロカーボンとDX推進事業など、実行しなければならない課題は山ほどある。浮かれていられない。(つづく)

