運輸の悪化 際立つ 信金景況レポート 昨年10~12月DI値
稚内信金は、主たる営業地区の稚内などの景気動向調査をまとめた。昨年12月上旬に取引ある企業に聴き取りとwebでの感触調査でDI値(良い又はやや良いと答えた割合から悪い又はやや悪いと答えた割合を引き算出)としてまとめた。
10~12月期の売上はマイナス6・3(前期7~9月期対比4・5㌽上昇)、収益マイナス8・5(同5・0㌽上昇)と改善示すも軟調だった。
▽製造業 受注額=マイナス11・8(同26・5㌽上昇)、収益5・9(同44・1㌽上昇)。ALPS処理水での中国の禁輸措置での懸念があった水産加工は受注6・7、収益40・0と大幅な改善を示した一方、資材や原油高騰での影響が直撃した土石・骨材は受注収益ともマイナス66・7と大幅に悪化した。
▽卸・小売業=売上額マイナス24・0(同15・2㌽上昇)、収益マイナス20・0(同13・3㌽上昇)。建築資材が売上マイナス40、収益マイナス80、燃料は売上マイナス28・6収益マイナス42・9、スーパー・コンビニが売上マイナス50、収益マイナス40と、散々だった。
▽サービス業=売上12・5(同5・9㌽低下)、収益マイナス6・3(同18・5㌽低下)。旅館・ホテルで売上・収益とも改善した一方、自動車整備、福祉・介護はマイナス20前後と悪化し、飲食店は売上伸びるも収益はマイナス11・1だった。
▽建設業=受注0・0(同11・8㌽上昇)収益マイナス11・8(同14・7㌽上昇)。総合工事の収益はマイナス26・1だったが、設備工事は18・2。
▽運輸業=売上マイナス23・1(同56・4㌽低下)、収益マイナス15・4(同42・1㌽低下)。一般旅客、貨物ともに悪化した。
同期の経営上の問題点は①人手不足②仕入商品・原材料の値上がり③人件費の増加④売上(受注)の減少⑤人件費以外の経費増加。
1~3月期は閑散期を迎え業況、受注額、売上額ともマイナス30以上のDI値で、低調な見通しをしている。

