冬の水難事故備え訓練 消防署 今年初めて訓練塔プールで

 冬季の水難事故に備え稚内消防署は15日、消防庁舎横の訓練塔で潜水訓練を行い、有事に備えた。
 月1回、潜水士の資格を持つ消防隊員が水難事故に備え訓練を行っているが、冬は海がシケることが多いことから1月~3月までの冬季間は訓練塔内のプールで実施している。
 今年初めての訓練には隊員2人が参加。水温は海水よりも低い0度前後と冷たく、深さ8㍍あるプールで、隊員が水深3㍍や6㍍地点で一定時間、停止したりする訓練や救助する際の動作を確認していた。
 昨年1年間であった水難事故での出動は1件と前年から1件減ったが、隊員は「冬の水難事故は早い救助が重要になる」と本番さながらの訓練に取り組んでいた。
 今回の訓練は22日までの日程で2人ずつの隊員で行う。