一軒丸ごと貸し宿 緑地区で鈴木さん 来年2月プレオープン

 東京を拠点に映像制作のプロデュース業などを行う鈴木照雄さんが、緑地区の住宅街で一軒家貸しの宿を来年2月にプレオープンする。鈴木さんは「稚内は宿泊施設が足りず宿泊難民がいると聞いています。家族やグループの旅行者が寛げる空間にしたい」と開業に向け準備を急いでいる。
 稚内を離れた親戚の知人から築40年以上の家を買い取り、今春から1階と2階合わせて4LDKの広さがある住宅をリフォームしペットも一緒に泊まれる宿を来年2月にオープンする。
 札幌で別の仕事に携わっている時、仕事を通じて「稚内は行きたいけど、夏は宿がなく行きたくても行けない」という声を聞き、知人が稚内を離れた時に宿業をやることを決断。毎月一回のペースで来市し、内装などリフォームしてきた。
 沖縄県西表島の自然などの映像制作に携わったことがある鈴木さんは、国立公園が周辺にある稚内の自然に関し「最北の街・稚内に行ってみたいという人は沢山いる。地域が持つ自然だったり、稚内の人達の温かさを宿を通じて多くの人に伝われば」と話し、映像に関しても稚内の自然の素晴らしい部分を伝えることができればとしている。
 プレオープン後、知人らに宿泊した感想を聞いた上で宿泊形態や料金などを決め数カ月後の本オープンを目指している。(武田誠司)