時の話題 「師走入り」

 師走12月になったというのに実感は薄い。寡雪なこともあるのだろうが気忙しさが希薄だ。経済が好循環なら活気が自ずと出てくるもので、その観点から申すとイマイチ感が拭えない。
 どこよりも忘年会が早い小社だが、今年も先週金曜に催し、二次会に流れた社員と会社の現状と将来について意見を交わした。建設的な意見多く社員の能力を高く評価する一方「稚内プレス社」という構造的な欠点・欠陥への言及に、改善すべき点は早急に手を付けるよう指示したもののプレスのぬるま湯的体質にどっぷり浸かってきた自分自身(筆者のこと)こそ改善すべきではと反省をした。
 どこもそうだろうが会社・事業が長く続いてきたのは社長だけでなく社員によるところが大きい。その献身的な姿勢は社長以上のものあるも収支を全般的に判断するのは社長であるので社員にしてみれば不公平感が出てくる。結局は労働の対価として月給、賞与は適正に評価されるのが当然なものの、社員の中に不満もあろうか。
 そうこう均衡を取るのが経営するということになろう。
 御託を並べたが要は事業というのは労使双方協力し行わなければならず、経営者は従業員に感謝し相応の対価を払わなければならず一人占めはいけない。
 人口減が急激に進展する中、これまでの企業体質ではジリ貧は避けられず阿呆な経営者は去り新陳代謝していかなければ事業継続が困難になる。
 要は能力のある者が会社のトップになればいいわけだ。潜在能力があるだけでは潰れることもある。