週末雑感

 予想どおりと言うのか案の定、国民民主党が提起した〝103万円の壁〟やガソリンのトリガー条項凍結解除は未だ結論が出ていない。少数与党とはいえ権力への執着が強い自民党は権謀術数の最たる政党である。4倍に増えたとはいえ高々28議席(衆院)の国民民主に容易に擦りよるとは思えず、個人的感想として使い捨てされぬようしたらいい。
 来年1月20日のトランプ政権移行に伴い米国の対外政策は大きく変わる。ウクライナ紛争は現下のロシアの侵攻で得た領土を朝鮮半島の38度線のよう緩衝地帯とし双方が監視部隊を配置することが取り沙汰され、レバノンのヒズボラとイスラエルの紛争は今停戦中だが、パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘が停戦・休戦に至るとは到底思えず、結局、何の解決方策を示さないことが予想されよう。
 気懸かりなのは貿易関税で中国、メキシコカナダとは至らずも日本にも新たな関税が課される可能性は高く、貿易立国として厳しい状況になることが予想されよう。
 トランプ氏の勝因を敢えて語るまでもなく米民主党はニューヨークやカリフォルニアなど中心州への政策の偏りが敗因だろう。
 日本の自民党とて米民主党とさほど差異はない。現下、企業・団体献金廃止を執拗に反対しているよう企業寄りの大衆を隅に置いた政治が、裏金によって暴き出されたといっても過言でなく、予想するに来年夏の参院選も厳しい選挙を強いられるに違いない。
 これまでの政治が音をたてて崩壊しようとしている先鋒はSNSなのであろうか。