時の話題 「罪な少子化」
40年以上続けてきた稚中特別支援学級のカレンダー作りが来年用で最後になる。旧特殊学級時代から続く年中行事だった。
人口が減り往時の市勢が減じる中、これまで当り前だったことが変更を余儀なくされる〝減量時代〟にあって学校行事も変わらざるを得ず中学校の部活も「地域移行」と称し学校以外の団体などに任せなければならず、先般のバレーボール部の地域移行は関係者の思惑が絡むも来年度以降には実施せねばならず市教委、学校ばかりでなく地域移行の受け皿になる団体間にハレーションが起きている。
稚中特支学級のカレンダー作りが今年度で最後になるよう稚内市職親会も曲り角を迎え再出発を期して行くような話が聞き洩れる。
元々、旧稚中特殊学級のインターンシップ(就労体験)の場として組織された団体で、昭和、平成の中頃までは役割を担ってきたが障がいのある中学生の進路として大半が稚内や美深などの高等養護学校に進学するようになり職親会会員事業所の職場実習受け入れから高等学校の裁量が強くなり実質、職親会という組織の有名無実化が顕著になってきたというのが最近情勢か。
就労体験する生徒ばかりか職親会員事業所数も先細りし、仮に実習をしようとしても受け入れる事業所が限られているのが実状だ。
少子化の中、小中高とも児童生徒数が激減し小中一貫教育、高校再編と対策を講じてきたものの、限界に達した感があり、稚内の場合、小・中学校間の統廃合せねば子ども達が満足する教育を受容すること叶わない事態を迎えている。