先週のことども
大リーグの大谷翔平選手が2年連続3度目のMVP、それも両リーグにまたがる史上2人目と歴史に名前が刻まれた。
何もかも手にした大谷だが、先日、ラジオを聴いていると「何もかも手に入れてしまい以前は好きだったが…」との女性の投稿を聴くにつけ人という動物の複雑さを改めて知った。「クレオパトラの鼻が少し低ければ」じゃないが、並外れた容貌や戦績は羨望の理由となる。心当りの方は留意するがいいようである。
きのう日曜夜はNHK大河ドラマとか袴田さん姉弟のNHK特集を視聴したので時間がなく見れなかったプレミア12決勝戦での日本敗退には驚いた。向かうところ敵なしの感だったが落し穴はあるようで、勝負事は下駄を履くまで気を緩めないこと肝要か。
大相撲は大関琴櫻が初優勝した。祖父琴櫻同様、大関五場所目、27歳での優勝は因縁を強く感じ、孫もいずれ横綱になるのだろうとの運命を感じた。
十一日目の宇良対平戸海戦は成績振るわない両力士が二度に亘る取直しの末、宇良に凱歌が。けれんみのない二人の相撲に大きな拍手を贈りたい。
場所中には旭川出身で10度優勝し千代の富士、北勝海らを育て、何よりもNHK解説者として名を馳せた北の富士さんが亡くなったのは悲しい出来事だった。昨年前半から解説者として出演していなかったので気がかりだったが、気障でダンディだったものの、的を得て滋味あふれた名解説は厳しい勝負の世界での清涼剤だった。納得行く人生だったにしても寂しい限りだ。