勇知川に不法投棄 嶋崎さんが発見 ソファー、レンジなど

 利尻礼文サロベツ国立公園内にある勇知川でカヤックツアーを行う自然ガイドの嶋崎暁啓さんは、川沿いに何者かが不法投棄したと見られる大型ごみなどの処理に頭を悩ませている。
 海がシケた時、川の流れが逆流し勇知川の河口付近は漂着ごみなどが目立つが、嶋崎さんが発見した不法投棄と見られる大型ごみは今年、カヤックツアーが開始する前の春、川沿いなどにソファーや電子レンジ、オイルヒーター、テレビなどが不法投棄されているのを見つけていた。
 昨年秋のカヤックツアー終了時にはごみは無く、冬の間に誰かが捨てていったと見られ今季のカヤックが始まる前に回収して1箇所に仮置きした嶋崎さんは「自然豊かな場所なのに、ごみがあるとカヤックに参加された道外の観光客に申し訳ない気持ちになり、この地域に住むガイドとして恥ずかしい行為」と話していた。
 ごみの処分に関して行政機関に相談するも担当者から「現場を確認します」と言われたが、その後、対応はないという。
 嶋崎さんは「漂着ごみなどはやれる範囲で処分していますが、大型ごみになると個人では難しく、なんとかしてほしい」と訴えている。