時の話題 「北斗LC30周年」

 この奉仕団体のイベントに参加するたびに度肝を抜かれる。創立30周年を迎えた稚内北斗ライオンズクラブの記念式典に出席し、続いて開かれた祝賀会での一幕である。30周年実行委員長の徳田晃一さんが「北の漁場」を唱いながら手作りの船に乗りステージに現れたのだ。
 式典でも鳥取広志会長が開会ゴングを下手し緊張気味だった自らと参会者の心をほぐすなど、いつものことながら楽しい催しにしてしまう術には降参させられる。
 稚内にはロータリーライオンズ各2の4団体ある。歴史が古く紳士・淑女の稚内RC、南地区にある会社の社長らで構成され本家に比べるとやんちゃな南RC、紳士・淑女のライオンズ版稚内LC、そして一番新しく創設された北斗LC。その北斗が30周年という節目を迎えた。
 チャーターメンバー57名というから当時の活力ある稚内が想像されよう。敦賀市政の時代でロシア(サハリン)から活タラバガニが入り旅行者にそのカニを振る舞った頃であり底曳きが衰退したとはいえ稚内の水産業はホタテ漁の発展もあって海産業が未だ々々元気な時代であった。
 他のクラブが創設時の勢いが無いのに対し30年経っても会員数は変わらず、小回り良く分派的な活動をする「さいほく支部」(今回5周年)があり最北のど自慢大会は皆さん承知のイベントである。
 高齢化社会到来と共に会員の高齢化も目立ってきたが、若い会員も増えているのでこれまでの30年同様挑戦し鳥取会長が願うよう市民に愛される奉仕団体になることだろう。