時の話題 「読書週間」

 食欲の秋、スポーツの秋と共に読書の秋を楽しむ季節になり27日~11月9日前までの日程で読書週間が今、展開中だ。「文化の日」(11月3日)をはさむ2週間と決められ開催されている。
 個人的には兎に角、読書をしなかった。購入した書籍はそれなりにあるのだが、忙しさと怠惰もあって数冊止まりに終わった。
 定期購読している「文藝春秋」「選択」「北方ジャーナル」「クォリティ」と毎日新聞、読売新聞、北海道新聞には目を通すが、それは稚内プレス発行者としての責任から読んでいるもので、自らの糧になると共に、「こういう人生があるんだ」とある種、趣味レベルでの読書は数えるほどしかなく、畢竟するに味気ない10か月を過ごしてしまった。
 専門書は別にして小説や偉人伝記で学ぶことは多い。中学時代に読んだエラリー・クィーンの「Ⅹの悲劇」「Yの悲劇」「Zの悲劇」、その後の松本清張シリーズ、夏目漱石集は人間心理の奥深さ、不条理な社会のありようなど空想しながら実際にナマの人間に接し考え方や性格の捉え方など実践の参考になった。まさに人生の書バイブルであった。
 社会人となり読書量が減っているのは仕事の忙しさもあるが、理屈だけ(勉強にも通じるか)際立っても現実の社会体験には到底かなわぬという諦念もあるのかなと思料するも努力を怠ってはいけないこと改めて感ずる。
 選挙の投票も同じような事が言え「1票ぐらい投票しても何も変わらない」ではなく、その一票が山を動かす力があること肝に銘じるべきでないのかな。

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