武部氏 猛追退けV5 北海道 12区 川原田氏は比例復活当選

 第50回衆院の投開票が27日行われ、自民党は65議席減らす191議席に退潮。片や立憲民主党は50議席増やす148議席に躍進した。公明党と裏金事件で非公認としたものの当選した議員など公認しても過半数の233人に足らない自民党が他の野党に食指が動くのは必定で、立憲民主党としても政権奪取に向け水面下で他党への働きかけを強めることが想定され、特別国会まで駆引きが続くことになろう。
 小選挙区北海道第12区は大逆風が吹く自民党の武部候補は守りの戦いを強いられ立民党の川原田候補に詰め寄られるも7037票で退け5期連続当選した。川原田候補も比例復活し初当選した。

選挙区当選 7万8645票
武部 新(54)
自民党当選5回


比例当選 7万1608票
川原田 英世(41)
立民党初当選

日本一の故郷づくり向け 5回連続当選した武部氏

 武部新宗谷・稚内合同選対事務所には午後7時半過ぎから支援者らが集まり、午後11時半過ぎ、テレビで当選確実が報じられると「よかった」と歓声があがり拍手に沸いた。 
 中田伸也選対本部長は「やっと当確が出ました。選挙戦は厳しいものでしたが、皆さんのご協力で勝利することができた。ありがとうございました」などと挨拶したあと、北見選対本部で行われた勝利セレモニーがオンラインで中継され、北見や稚内など各選対本部が同時に万歳三唱で勝利を分かち合った。 
 当選した武部氏は「オホーツク・宗谷の代表として5期目の当選をすることができました。皆さんの力添えで厳しい戦いを勝ち抜くことができました。本当にありがとうございます」と感謝の思いを語り、5期目に向け「自民党を生まれ変わらせ、信頼を取り戻していく。子ども達の未来のために教育環境を整え、農林水産業など一次産業を元気にさせ、12区を守って頂いている商工業などの皆さんと共に日本一の故郷づくりに更に前進するよう働いて参ります」などと決意を述べた。

人の暮らし肝に活動 初当選した川原田氏

 川原田候補の宗谷合同ブロック選対本部は比例復活で初当選が確定した午前1時前、北見の選対本部からの中継があり喜びを分かち合った。
 中継先の北見で支援者を前に、川原田氏は「多くの皆さんの支えに心から感謝しております。地域の人の暮らしを大切にすることを肝にしっかりと据え活動することを誓い、次は小選挙区で勝てるよう活動して行きたい」などと感謝と喜びの声を語っていた。
 フェイスブックでの中継を見ていた磯部稚内・宗谷選対本部長は「ホッとしている。本人が歩いた分、支援者にも理解してもらうことができ、縮めることが出来た」などと話していた。

期日前最終投票数
 道選管支所は、小選挙区の期日前最終投票数をまとめた。
 稚内市4789人(男2418)、9町村合計9024人(男4351)の1万3813人(男6769)。

稚内市の投票率は55・26%
 道選管によると、衆院選小選挙区投票率は9町村合計し67・72%(前回71・26%)稚内市55・26%(前回56・03%)といずれも下回
った。
 利尻富士町は82・79%(同90・33%)で今回も道内トップの投票率だった。