時の話題 「あす審判の日」
自民党裏金、そして公示後の非公認候補の選挙区支部への2000万円の支給とカネにまつわるだらし無さの国民の審判となろう第50回衆院選は26日、投開票の日を迎える。
全国紙やテレビ局などの予想で自民党の過半数(233議席)取りはかなり厳しく公明党を含めた与党でも過半数割れが濃厚のようで、片やの野田立憲民主党代表が言うように「政権交代こそ政治改革」の大公約が実現しそうな雲行きにある。
一強多弱だった自民党のおごりが政治資金パーティー収益金のキックバックを生み裏金化し、なかんずく裏金を自らの政党支部に寄付し脱税をしていた議員も少なからずいた。国税の脱税である。
煮え切らない態度に終始した感のある岸田前総理から〝党内野党〟とやゆされた石破茂が総理・総裁となり党改革への道筋ができたかな―と俄か喜びする中、書生のごとく主張していた石破氏は組閣以降骨抜きにされ、世論によってアッチ行ったりコッチ来たりと迷走し挙げ句は〝2000万円問題〟である。
2000万円と言えば老後の資金にナンチャラという論争があったばかりで多額なのだが、政治資金でぬるま湯体質にある自民党は軽々と非公認候補にも公認同様、2000万円を配る。犯罪に近い行為である。
その自民党に鉄槌を下すのが今選挙なのだが、自民党一強時代(安倍政権)の投票率は50%台と低く、有権者の関心は高いのだろうが、投票行動に結びついていないのがこの国の課題か。
自分の意思で投票し自らの希望を叶えるのが選挙である。