市民に感謝の言葉 藤田選手 パリ大会終え市長表敬

 パリ大会含めパラリンピックの自転車競技に日本代表として5大会連続出場を果たした稚内出身の藤田征樹選手(39)=藤建設=が8日、工藤市長の許を表敬訪問し「精神的にも厳しい大会でしたが皆さんの声援が後押しなり、走りきることができました」など大会を振り返った。
 パリ大会は膝の不調でトラック種目を欠場した藤田選手は、大会後半からのロード2種目に出場。稚内でパブリックビューイングも行われ、ロードタイムトライアルは7位の入賞、最終の個人ロードレースは15位だった。
 個人ロードレースがあった当日の朝、咳き込むなど体調不良となり、レースを終えたあとに検査でコロナに感染していた事が分かったことを藤田選手から明かされた工藤市長は「大変な状況の中、よく頑張ってくれました」などとの労いの言葉をかけ、藤田選手からパリ大会のマスコット「フリージュ」のぬいぐるみを贈られた。
 鈴木市議会議長を表敬訪問後、報道陣の取材に応じた藤田選手は「長い期間、会社や家族らに支えて頂き、5回という数字がある。感謝の気持ちいっぱいです。観客をいれることができなかった東京大会でしたが、パリ大会は盛り上がり、スポーツのイベントを楽しんでいる印象を強く感じました」と話し、稚内市民には「沢山の声援を頂いたお陰で最後まで走りきることができました」などと感謝していた。
 このあと、港小を訪問。9日は岡谷稚内市スポーツ協会長の許を表敬訪問後、稚高、南中を訪れる。