時の話題 「あと3カ月」

 記録的な猛暑により日本列島周辺の海洋も異常に水温が上がり魚介の水揚げに影響が出ている。
 秋サケ定置網漁は水温が高いためサケが沿岸に寄らず沖を来遊し不漁。国内市場を左右すると言われる宗谷漁協のミズダコもさっぱりで、稚内前浜のコンブ漁に至っては語るまでもない。
 この中でただ8月盆頃までの夏ナマコ漁はほどほど好漁だったようで、漁業者も「どこからか湧いてくるようだ」と言うほど好漁だったよう。ただ浜値は昨年の㌔当たり5千円台から3千円台に下落しているそうだが、福島第一原発処理水の海洋放出による中国の日本産海産物の全面禁輸による日本政府の保障があり今年も懐具合は悪くない。
 ホタテは順調な生産が続いている中、日本と中国が全面禁輸解除に向けたテーブルに就くようなので、獲れる魚介の収入への期待が膨らんでいる。
 沖底船も量的にはさほどではないものの、ホッケなどの浜値高く収入は悪くない。ただイカ釣り漁は群来の朗報無く、稚内漁協市場に1箱の上場無く終漁するのでは―との懸念あるも10月中旬以降にサハリンからの〝戻りイカ〟が礼文にやって来る期待があるので諦めないこと肝要か。そうなれば勝宝丸以外のイカ釣り漁船も稚内に集結するようにはなるだろう。
 5日前の21日、沼川の最低気温が氷点下となり冬日となったが、季節が順調に移れば産業=経済もそれなりに潤うことを願い残る三カ月に臨みたい。
 雪が積れば除雪業務が本格化し経済が回るようになる。