経常利益1億5300万円 稚内港湾施設 風無氏→佐々木氏に社長交代
稚内港湾施設会社は26日午後、車屋源氏で第67期定時株主総会を開き、6月決算などを承認。役員改選では10期20年間に亘り代表取締役社長を務めた風無成一氏(81)が退任し後任には佐々木正人常務取締役(74)が昇任した。
売上は新造船部門で99㌧型の給油船を受注することができ2億8900万円(前期対比全増)、船舶修繕8億8900万円(同1億4100万円増)、陸上部門5億6400万円(同1億2100万円増)の合計17億4200万円と、前期に比べ31・6%の5億5100万円増加した。税引前利益は1億5300万円(前期2300万円)、純利益1億600万円を計上した。
新造船に加え、陸上部門で東浦漁港岸壁改良工事の大型鉄骨工事を2件受注できたことなどから売り上げを大幅に伸ばした。
総会後の取締役会で新しい役員が選任され社長を退任した風無氏は「任期中はサハリンとの関係を築きあげましたが、ロシアによるウクライナ侵攻により築き上げたのが無くなってしまった」と悔しさを滲ませたが、これからの会社に「サハリンとの欠落した部分をカバーする道を見付けており、佐々木新社長に頑張っていただきたい」と話した。
昭和51年に入社。平成30年からの常務取締役を経て新社長に就任にした佐々木氏は「前社長が繋いでくれた路線を汚すこと無く、一生懸命頑張って、会社の名に恥じないようにやっていきたい」と決意を語り、「いつも前社長が朝礼などで言っていた社是の修得錬磨共同和諧をしっかり引き継ぎ、社員一丸となってやっていきたい」と述べたあと二人は固い握手を交わした。
役員次の通り。
▽代表取締役専務 年代啓二▽常務取締役 納谷隆一、廣冨友彦▽取締役工場長 水越哲也▽取締役工務部長 中村圭輔▽取締役 坂原勇次、泉浩輝、黒川明康、三浦幹央、波間三千雄、田中誠一▽監査役 市田孝。