全業種とも悪化し 4~6月 稚内信金景況調査 自動車販売・整備は改善
稚内信金は、営業エリアの稚内など宗谷管内市町村と天塩、遠別雄武3町にある中小企業の景気動向をレポートとしてまとめた。
190社(回答率98・4%)に対し6月1~7日まで聴き取り(webも)した感触結果によると、4~6月の実績に関しては昨年同期から全業種とも悪化傾向を示し売上額・収益とも低調だった。
▽製造業 受注額DI値はマイナス8・8(前年同期対比17・4㌽低下)し収益DI値はマイナス29・4(同20・8㌽低下)。水産加工(受注マイナス20・0、収益マイナス46・7)が悪化する一方食品は改善し、土石・骨材も収益はマイナス50だったが受注は前年並みだった。
▽卸・小売業 売上額DIマイナス22・0(同18㌽低下)、収益はマイナス32・0(同26㌽低下)。食料品、建築資材、燃料、スーパー・コンビニが売上・収益とも大幅に悪化した一方、自動車販売だけは大幅に上伸。
▽サービス業 売上額DIマイナス4・3(同51・2㌽低下)、収益マイナス6・4(30・9㌽低下)。クリーニング、福祉・介護、飲食店が悪化した一方自動車整備は前年から大幅に上昇し、ホテルなど宿泊業は昨年を僅かながら上回った。
▽建設業 受注額マイナス14・7(同2・9㌽低下)、収益マイナス20・6(同変わらず)。総合、設備とも前年を下回った。
▽運輸業 売上額マイナス20・0(同41・4㌽低下)、収益マイナス33・3(同40・5㌽低下)。一般旅客の0・0に対し貨物は売上マイナス33・3、収益マイナス55・6と大幅に低下した。
7~9月見通しについては、業種、受注額売上、収益とも稼働最盛期に向けた期待感から全業種で概ね良好だとしている。
経営上の問題点は①人手不足②仕入商品・原材料の値上がり③売上(受注)の減少④人件費の増加など。