大挙し30人訪れる 慶應義塾大学 医療、教育など研修に
地域課題を住民から聴き取りする地域診断を通して解決策を提案しようという慶應義塾大学の医学生ら30人が19日から稚内を訪れ研修している。
2022年に同大学医学生だった村上太郎さんが医療、教育など地域が抱える課題を解決するため、住民や各業界の人らから聴き取りをする地域診断を行ったことを機に、学生たちが毎年訪れており、今年は昨年の3倍にもなる30人が参加している。
20日午後、学生らは工藤市長を表敬訪問し学生を代表し医学部4年の會田凱將さんが「受け入れて頂き、実習できるのは貴重な機会。実りある実習になるよう頑張ります」などと述べると工藤市長は「この地は医療が潤沢とは言えず、皆さんの目線には感心しております。市民も皆さんの活動に期待しています」と話していた。
表敬訪問が終わったあと、本紙の取材に応じた會田さんは「稚内は涼しい。学生たちが医療、教育など様々なことをテーマに研修するので、稚内をより良くするため市民の方々の話を聞いて行きたい」、受け入れに携わる宗谷友の会の飯田光会長は「活動が3年も続き嬉しい限り。今後も続くことを願っております」と話していた。
学生たちは住民との懇談、小学校や病院訪問など行い、30日午後5時から保健福祉センターで実習成果報告会を開く。