時の話題 「港まつり終え」
最近、筆力の衰えを感じている。鼎(金属製または土製の重量のある容器)を上げるほどではないにしても、ここまで程々だった文章を書く能力が減じてきている。
日常でも怒りっぽく(元々短気だが)なりどうにかこうにか我慢することもあるが、人とぶつかる事もある。
年を取るということは身体的な事だけでなく精神的にも能力においても衰えていき、挙げ句は認知症か。男の平均寿命まで残り11年ほどとなり深刻化しつつある自分に悶えていまう。
雨に祟られた「みなと南極まつり」だが、実行委員会の臨機応変な対処によって肝所のおどりも1日遅れとはなったが難なきを得て日程を終えた。
ただ気温が平年よりも低い16度しか上がらず、おどりに参加した市長はじめ関係者には体調を悪くした人もいたであろうと思われ、外野席にあった当方として感謝申し上げるしかない。
コロナに襲われ中止を余儀なくされ、今年は天気に祟られ思うような祭りに程遠かったものの、大半のイベントを催すことができたことは関係者の日頃の精進の賜か。
61回もの歴史を重ねてきた同まつりだが、何か仕掛けがほしい。漁業の街だけとしてではなく風力など自然再生エネルギー、はたまた宗谷黒牛を全国に向けPRする祭りへの脱皮を働きかけてはいかがか。交流人口を増やし北方圏に開かれた将来像を描き、育英館大学に在籍する先生たちの知恵を借り、突飛な内容でもいいので検討してほしいものだ。
〝南極〟だけでない何かがほしい。