プチガラク6日再開 松尾店主がCFなど支援に感謝

再開するプチガラクオーナーの松尾さん

 今年2月の火災で店が全焼し営業を休止していたスープカレー屋「プチGARAKU」が6日午前11時から中央2の店舗=ステーキハウスヴァン隣=で営業を再開する。店主の松尾篤行さん(45)は「クラウドファンディングの支援など様々な方の応援で再開に漕ぎつけました。感謝の気持ちを大切に稚内からスープカレーの美味しさを伝えていきたい」と再起への感謝と思いを語った。
 出火時、店が燃えていく姿に「この先、俺はどうなるのか」と呆然と立ち尽くして店が燃えていく様子を見ていた松尾さん。火災時から3カ月間は眠れない日々が続き精神的、肉体的にも辛い毎日を過ごしていたところに、中頓別で菓子店「中野商店」営むも今は店を閉め、別の道を歩むため札幌で働いている友人の中野巧都さんが店の再起を呼びかけるCFを5月17日~6月末まで実施し、目標額50万円に対し全国から270万円の支援が集まった。
 松尾さんは「涙が毎日出て嬉しかったです。再びスープカレーで街を元気にしたいという思いが強くなりました」と再起をかけ、開店準備を行ってきた。
 中野さんは「火災直後のどん底の松尾さんを見ているので、リニューアルオープンに向けて準備が進むにつれて活気を取り戻す姿を近くから見ていたので本当に嬉しく思いました。苦難を乗り越えたプチガラクが稚内、宗谷の皆さんに愛され続ける店になることを心から願っています」と話していた。
 メニューは前店舗と同じ内容だが、今後は地元の食材を使ったオリジナルメニュー、市内の飲食に関わる人などとのコラボメニューも計画中という松尾さんは「稚内で生まれ育ち幼少期から遊んで来た中央地区を私なりに元気にしスープカレーで稚内を盛り上げて行きたい。皆さんに応援して頂き感謝でいっぱいです」と再スタートへの決意を語った。
 新店舗はテーブル席3つ、小上がり2つ、カウンター席合わせて約30席ある。営業時間はランチタイムが午前11時~午後3時、ディナーは午後5時~午後9時まで。月曜日が定休日。