迫力あるステージ披露 多喜雄バンド 飛び入り参加あり最高潮に

 南中ソーランの歌い手・伊藤多喜雄さん&TAKiOBANDコンサートが7日夜、文化センターで開かれ、多喜雄節の威勢の良い歌に合わせて南中ソーラン連などが迫力かつ圧巻の演舞を披露した。
 今年6月で開館40周年を迎えた文化センターの記念事業として、2015年以来9年ぶりの伊藤さんとTAKiOBANDの稚内公演は三味線、尺八、ドラム、ベース、ピアノの奏者5人が「ソーラン節」、「津軽じょんがら節」など日本の民謡など披露した。
 観客650人を前に稚内海峡太鼓保存会のオープニング演奏で開演したステージで伊藤さんは10曲以上を歌い曲の合間に32年前に稚内に訪れた時の南中ソーランとの出会い、その南中ソーランの踊りが全国民謡大賞を受賞したことなどを振り返り、9年ぶりの稚内でのステージに「歌い手として自分を育ててもらった稚内に再び戻ってこれて良かった」などと感謝した。
 アンコールで津軽三味線奏者の稚高1年生の奈良海翔君も加わり海峡太鼓保存会、南中ソーランのメンバー15人が伊藤さんの歌に合わせ演舞と演奏を披露。最後、伊藤さんが「会場にいる人で踊れる人は舞台へ」と呼びかけたところ、市民や茨城からの人合わせて20人近くがステージに上がり全員で演舞を披露しステージは最高潮に盛り上がった。