初夏楽しむビアガーデン 白夜祭 用意した600席、満杯状態に
日本で昼の時間が最も長い稚内の初夏を楽しむイベント第8回日本最北端わっかない白夜祭ビアガーデンが、14日午後から稚内駅前広場で開幕。15日も会場は多くの市民らで賑わっている。
14日午後3時から始まった白夜祭ビアガーデンは最初、家族連れが訪れ、午後6時過ぎから仕事帰りの人たちで込み合い用意した600席は満席となった。日が暮れにつれ肌寒い天候となったが、友人同士3人で訪れた20代女性は「この時期に外で飲むビールは寒いですが、ビアガーデンは楽しい」と稚内の初夏を満喫していた。
会場には地元はじめキッチンカーなど13店舗が出店した中、稚内市と友好関係にある鹿児島県枕崎市から来市したコンカツプロジェクト推進協議会の関係者7人が特産品コーナーを設け、枕崎のカツオを使った産品や地酒を販売。実行委員長の中釜章智さんは「コロナで互いの街での交流が難しかったですが、今後は稚内と枕崎の特産品を通じて互いの街を盛り上げていきたい」と話していた。
曇り空となった15日午前10時の開店と同時に多くの家族連れが訪れ、ラーメンや枕崎市のグルメなどを買い求めた。午後からエンジェルボイスによる合唱南中ソーラン連が迫力ある演舞した。
15日午後4時まで開かれる。
「薬物乱用防止など呼び掛ける」
15日、北海道薬物乱用防止指導員宗谷地区協議会などによる薬物乱用防止の啓発活動が市民で賑わう白夜祭会場で行われた。
26日の「国際麻薬乱用撲滅デー」を前に、協議会として若者が薬物に手を染めないようヤング街頭キャンペーンとして行われた活動には、稚内署、稚内ライオンズクラブ、北斗ライオンズクラブ、北海道薬剤師会稚内支部など7団体から35人が参加した。
参加者は、若者を中心に啓発グッズを配り覚醒剤や大麻などのほか、市販薬を過剰摂取するオーバードーズなどしないよう呼び掛けていた。
橋本健司会長は「稚内の若者を守るためにも啓発などは欠かせない。薬局として悩みや困りごとを聞いたり、薬の販売数を制限するなど協力したい」と話していた。
「稚内署が飲酒運転防止啓発」
稚内署は14日夕方、白夜祭ビアガーデン会場のキタカラ広場で飲酒運転防止啓発活動を行った。
イベントに合わせた活動には警察官5人が参加し、ビアガーデンの来場者に啓発用チラシを配り飲酒運転の撲滅を呼び掛けていた。
これから夏のイベントが多数あることから稚内署の警察官は「飲んだら乗るな、乗るなら飲むなのスローガンを守り、出先で飲酒する場合などは必ずハンドルキーパーを決めるなどして欲しい」と話していた。