緑地区で熊目撃相次ぐ 10日夜から11日にかけ 3小中、ひかり幼休み

 10日夜から緑地区にかけてクマの目撃情報が相次いだ。11日未明にかけて南小グラウンドで2頭のクマが目撃され、児童生徒・園児の安全面を考え、南小港小と南中、ひかり幼稚園は臨時休校・休園した。
 最初の通報は10日午後6時15分頃、車で坂の下方面から緑町方面に進んでいたドライバーが、夕日が丘パーキングから緑町方向に100㍍進んだ所で、道路を横断するクマ1頭を目撃。その後、北西方向の富士見方面の裏山に移動し姿を消した。
 次は10日午後8時55分頃、緑6のどんぐり公園近くの道路にいたクマ2頭を、付近の住民が見付けた。そして11日午前2時35分頃、自転車で新聞配達をしていた人が道道稚内天塩線を大黒方面に走行中、南小グラウンドにいたクマ2頭を目撃した。
 目撃情報を受け、稚内市鳥獣実施隊員のハンターが目撃場所付近を捜索したがクマの姿や痕跡は発見できなかった。目撃場所近くには注意看板を設置し、市は広報車を出動させ「外出の際は注意してほしい」と注意喚起している。
 11日未明から目撃場所付近を捜索しているハンターによると、夕日が丘パーキング近くに出たクマと、南小グラウンドに出没したクマは別の個体と見られ「どんぐり公園と南小グラウンドの2頭は親子と考えられる。親子クマだった場合は非常に危険」と話していた。
 どんぐり公園は暫くの間、使用禁止=写真=となり、稚内市(農政課)は市民に対しクマを寄せ付けないためにも生ごみなどを外に置かないよう注意を呼びかけている。