時の話題 「また政界の話」

 はて困った。小欄の今回テーマが決まらない。世の中を緻密に捉えるのでなく大雑把なものだから手帳などにテーマを記すことないのが災いしている。若い時なら兎も角、この年になると頭の中で考えたことを最近よく忘れる。それは都合のいい政治家に似ていないでもない。
 自民党安倍派のパーティー券裏金問題により端を発した政治資金規制法の改正案がすったもんだの末、きのう衆院で可決された。
 公明党に加え日本維新の会が賛成に回り馬場代表ら党幹部は「維新の存在感が増した」と御満悦のようだが、国民は今国会での迷走をしっかり見ており、与党に与した維新の存在に疑義を持ったことであろう。
 数カ月前まで有力視された衆院の6月解散説は吹っ飛んでしまい夏に内閣改造をし延命を図ろうとする岸田総理だが、30%を大きく下回る支持率では9月の自民党総裁選を乗り切り再選されるのはかなり難しくなり、今回の政治資金改正法審議の過程での麻生副総裁と茂木幹事長の確執同然の溝は埋まりそうになく総裁選まで風雲急を告げる事態を招来しそうである。
 よく支持率など尋ねる際に「人柄が良さそうだから」と選択事項があり国民は岸田さんの人柄の良さをある意味評価しているのだが筆者思うに岸田さんは忍耐をモットーにし、然るべき時には人を斬る決断の良さを兼ね備えており、前述の2人が狙うよう総裁のすげ替はできないのではと考えるが如何か。
 トヨタなど型式認証試験不正もあり日本への信頼が崩れようとしている。奮起せや!

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