石川さんが大沼で珍鳥撮影 温暖化の影響か
こまどり5の写真愛好家の石川隆さん(73)が大沼で珍鳥アカガシラサギを見つけ撮影した。野鳥に詳しい人は「渡り途中に迷って飛来したと思うが、この地域で見るのは極めてレアな鳥」と驚いている。
アカガシラサギは体長約45㌢のサギ科の鳥で、夏に中国で繁殖し冬は東南アジアに南下して越冬する。冬羽は頭から首にかけて茶褐色だが、夏羽は赤褐色で胴体上面は青みがかった灰黒色の羽毛に覆われる。
写真歴10年以上になる石川さんは3日午前11時過ぎ、大沼に夏鳥として水門近くに集まってくるダイサギやシロサギを見に出掛けたところ、奇妙な色の鳥が上空から飛来してきたのを発見。水門近くの護岸ブロックに止まり、愛用のカメラを構え400㍉の望遠レンズで撮影した。
水辺でクチバシを川に突っ込みエサを探しているような行動を1時間ほど見せ、大沼北側に向け飛んで行った。撮影時は鳥の名前は分からず、自宅に戻って撮った写真をネットで調べたところ、九州や近畿など暖かい地域に迷い鳥として稀に飛来するアカガシラサギだと分かった。
石川さんは「10年以上も大沼で野鳥などを撮影しているが、初めて見ました。見た目も南国をイメージさせるような鳥で、温暖化の影響で稚内まで迷いこんで来たのですかね」と話していた。