鈴木知事、衛生公社訪問 オデッセイの余熱効果に関心
鈴木知事が4日、稚内、豊富、幌延を訪れる〝なおみちカフェ〟を開き、地域の事業者らと懇談した。稚内では稚内衛生公社が運営する汚泥乾燥燃料化施設オデッセイを見学し資源循環に関心を深めていた。
地域がもっと輝く北海道の実現に向け、知事が訪問し事業者らとの懇談を通して課題など共有し、道の施策に活かそうと道内各地で行われているもので、鈴木知事は3日に利尻富士町で開かれた全国離島振興協議会の通常総会に出席し、4日一便のフェリーで稚内入りした。
オデッセイ見学で鈴木知事は、工藤市長と衛生公社の根本政昇常務から家庭から排出される汚泥を乾燥させペレットにして燃料化する際の過程で出る余熱を利用し、隣接するビニールハウスで植物を育てていることなど説明を聞いた。このあとマンゴー、パパイヤのほか、ハイビスカスなどビニールハウスで育てられている果物や植物を見学した。
見学を終えた鈴木知事は「話を聞き、熱の再利用で綺麗に花が咲き良い取り組みだと思いました。風力はじめ稚内での再エネルギーの取り組みに時代が追いついてきたと感じている」と話していた。
案内した根本常務は「廃棄物を再利用することで植物など育てることが出来るという挑戦を理解してもらえました」と話していた。
午後からは問寒別生涯学習センター(幌延)、山本牧場(豊富)を訪問した。