時の話題 「ごみ管理費」

 稚内には現在、65の町内会がある。郊外の町内会の活動は活発だが、市街地にある町内会の活動は希薄になっており、町内会費を集金する班長さんは苦労しているようである。
 先日、プレス紙に班長さんの一人から電話があった。この町内会はごみステーション管理費として住民から月100円徴収しているそうだが、戸建て以外のアパートなど共同住宅の集金がスムーズに行かず、大家さんに頼んでも何の返事もなく「誰もがステーションにごみを置いているのに不公平ですよね」
 公平さにおいて問題があるのはさて置き、筆者個人として管理料を徴っていることをこの電話があるまで全く知らなかった。町内会の事を任せている妻も「知らなかった」とし「町内会費全体の中で徴っているのでは」と話していたが、迂闊だったとも言えよう。
 ごみ袋は有料なので「その分が管理費に当たる」という考えは見当違いでなくそれなりの理由になろうが、管理費徴収を規約として決めている当町内会としてはルール違反であり班長さんが抗議するのも無理はなかろう。
 今どき100円は大した金額ではないが、小紙が昨年4月、月額購読料を100円値上げした際、100件ほど購読を止めており、たかが百円、されど百円というところで、人様の金銭に対する考え方には相違があるものなので「されど百円」というところかな。
 諸物価が高騰し生活するのに汲々とする世知辛い世の中にあって、ごみ袋有料化プラスごみステーション管理費。おいそれと解決しない問題なのかも知れない。