週末雑感

 何かに言っても茶番劇に終始した政治倫理審査会(政倫審)の事でも書こうかなと思っていたところの昨日午前中、東京商工リサーチ旭川支店から「みんなでつくる党」の破産手続き開始が決まったとのFAXがあった。
 同政治団体は「NHKから国民を守る党」「NHK受信料を支払わない方法を教える党」などNHKをやゆする党名に6回代え、党所属の参議ガーシー氏(東谷義和)が国会に登院せず最終的に議員を辞めるどころか名誉毀損で逮捕されるという事態にまで発展し、創設者の立花孝志が党首を辞めるなどすったもんだした挙句の破産劇になった。
 主義・主張は憲法で保障されているとはいえ行き過ぎた傍若無人の言動の結果であろう。人の気を惹くのに突飛な言動も時には戦術になろうが、将来的に戦略へ持って行かねばならず、徒花のNHK党だった。
 その政治団体(党)の中で今、大揺れなのが自民党であり、政治パーティー券のノルマ超過分のキックバック事件でこれまで衆参合わせ7人が政倫審で経緯を説明するも知らぬ存ぜぬの釈明審に終わった。18日にはかつて安倍派の事務総長だった下村博文衆議に対する政倫審が開かれるとのことだが、これまでと同様に釈明会見に終わるであろう。
 政倫審というのは政治家としての倫理観を問うものであり真相の究明ではない。質問する側の大半の議員が履き違えている。倫理観を問うなら自らを恥じ「悪いことをしました」と反省する議員がいるやも知れぬが、検察に及ばぬ甘い追及であるから白を切られる。