ふるさと納税に観光体験 市議会で市長答弁 抜海駅廃止の代替交通に言及
市議会は8日、千葉一幸議員(志政会)、鈴木利行議員(公明党)が代表質問した。
千葉議員から、ふるさと納税推進に向けた新年度の取り組みはとの質問に、工藤市長は現在、現地体験型や現地決済型と呼ばれる寄附の拡大に向け事業者の提案を元に調査・研究を進めているとし、現地決済型はビジネスや観光で稚内を訪れた人が、その場で寄附し市内の宿泊施設や飲食店などの支払いに使用でき、寄附者の選択肢が増え、利便性が高まるとして「道内で千歳市など20を超える自治体で導入済み。これらを参考に適したサービスを選択し導入に向け、検討していきたい」と述べ、現地体験型は稚内ならではの観光体験ができる返礼品として拡充する方向で「関係者と協議を進めており本市の魅力をPRする有効な手段と考えている」との考えを示した。
▽JR抜海駅廃止以降の代替交通・観光旅行者の移動手段には、廃止に伴う代替交通に関し抜海、クトネベツ両地域での実証運行を含め住民に説明と協議を行ってきたとし「代替交通を必要としているのは高校生と高齢者などであり地域住民の生活交通を確保することを第一に地域や関係者との協議を進め、新たな交通手段については今年秋を目途に結論を出せるよう取り組みを進めていく」と述べ観光客に対しては「その枠組みの中で利用頂くことになる」とした。
▽部活動の地域移行への進捗状況には、佐伯教育長が部活動の拠点校方式を行っている潮見が丘中を拠点とした男子バレーボールや部活動指導員を登録し活動している宗谷中の野球、卓球などがあることを説明。吹奏楽なども地域移行に向けて検討が始まっている団体もあり「今後は本市の部活動の地域移行の方針に基づき、受け皿となるスポーツ団体や文化団体などと協議を行いながら出来ることから地域移行を進めていきたい」と述べた。
鈴木議員は労働力不足に対する高齢者の活躍の推進、ごみの減量化、中心市街地の活性化などについて質問した。