早稲田の学生ら来市 よそ者視点で就業体験

 よそ者視点で人手不足の解決、観光誘客などに繋げることを目指す早稲田大学、工学院大学の学生ら9人が18日から稚内入りし、事業所での就労体験を通し具体的な解決策を模索している。
 令和4年に市、ANA総研、早稲田大学が連携したワークショップに参加した学生が「地域課題の人手不足の解消、観光客による地域消費額の拡大」をテーマに、2週間の就労体験で解決作など探るプログラムを提案。昨年に続く今回の体験には、早稲田大学以外にも工業院大学、北大大学院生も参加し、19日からユーラスエナジーホールディングス、緑ヶ丘学園など8カ所で就業体験している。
 御菓子司小鹿で体験している早稲田大学2年生の本多修造さん(20)=写真=は、雛菓子の箱詰め作業など体験。形を崩さないよう和菓子を1つひとつ詰めていた。「流氷まんじゅうなど銘菓を作っていることに興味があり生産者と消費者の目線で稚内の可能性を広げて行きたい」と話していた。
 昨年のプログラムで「稚内牛乳」に体験に行ったことに「人手不足が商品の全国への発信など足枷になっていると感じた。そのような中で、稚内ブランドに登録されていることの重要性も感じました」と振り返っていた。
 23日まで就業体験し工藤市長らと交流会で今回の成果など発表するほか、24日の犬ぞり大会にも参加。26日に帰路に就く。