過去最多出動に 昨年の稚内消防署 コロナなど体調不良で増え

 稚内消防署は、昨一年間の救急出動状況をまとめた。出動は1732件(前年対比176件増)、搬送は1615人(同161人増)と昭和42年の統計開始以降、出動、搬送共に過去最多となった。
 出動要請の7割を占める急病は1217件(同142件増)、一般負傷183件(同1件減)、交通事故51件(同14件増)、労働災害26件(同6件増)、自損行為7件(同5件減)、運動競技4件(同4件増)、水難2件(同2件減)、自然災害3件(同2件増)、火災3件(同1件増)加害2件(同変わらず)、転院搬送188件(同10件増)。
 名寄、旭川などへの救急車による管外搬送は63件(同9件減)、ドクターヘリ28件(同3件減)あった。
 出動、搬送が増えた要因として、月別による出動が11月は過去最多183件、12月もほぼ同数の181件あった。消防の担当者は「11月と12月は新型コロナやインフルエンザなどで体調を崩した人の救急利用が多かった」としている。
 一方で通報の中には通院や入院などのための救急要請など緊急性がないタクシー代わりの事案もあり、119番通報の適正利用を呼びかけている。