船舶海難、5年で最多 稚内海保 昨1年間の海難発生状況

 稚内海保は昨1年間の船舶、人身の海難発生状況をまとめた。
 船舶海難は7隻(前年比7件増)。人身海難は9人(同3減)で、そのうち死亡・行方不明は4人(同1増)だった。
 船舶海難は令和元年からの過去5年間で最も多く、7隻中4隻がプレジャーボートによる海難で、そのうち2隻が操船の技能不足によるものだった。人身海難の9人中4人が漁業者による事故で、原因は操業中の負傷、海中転落だった。
 船舶・人身海難を防ぐため①甲板上で常時ライフジャケットを着用し、作業中や釣り中も常時見張りの徹底②慣れた作業であっても油断しない③その場に適した滑りにくい靴の着用④出航前に必ず機関や燃料などの確認⑤海に行く時は、行き先や帰宅時間を予め家族らに知らせ、漁業者はなるべく集団で操業⑥最新の気象・海象情報を入手し、荒天が予想される場合は出航をやめる⑦SUP(スタンドアップ・パドルボート)等のマリンレジャーを行う際は必要な基本技術を見に付けることなどを呼びかける安全推進活動を実施していく。